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管理組合の経理

[予算と決算]

管理組合の収入の主なものは管理費と修繕積立金です。区分所有者から徴収される貴重な資産です。組合の総会で承認を得た収支予算に基づき支出される事が必要です。収支決算については会計監査を受けて会計年度毎総会に報告し承認を受けなければなりません。
経理の方法として大切な事は管理費会計と修繕積立金会計を別の口座ではっきりと分ける事です。
修繕積立金は将来の大規模修繕の為に長期修繕計画に基づき計画的に積み立てられています。管理費に充当してしまうと積立金が不足して大規模修繕が行えない或いは必要な個所の修繕箇所削減など重大な支障が生じます。標準規約でも別会計にすることが明記されています。
又機械式駐車場の使用料についても、別口座で管理し、修繕、建替え時にかかる費用を確保する事も大切です。

[滞納]

今多く問題となっている滞納については管理組合で特に注意深く迅速な対応が必要です。
未収金明細書等の滞納住戸が把握できる会計書類を作成し毎月整理している事。管理会社と滞納管理費回収対応の契約をしていない限り管理組合が対応しなければなりません。
滞納について規約に明記されていること。 細則で滞納者に対する対応を規定していれば理事が迅速に対応する事が出来ます。
滞納期間が長くなればなるほど滞納者にとっても払いづらくなります。
その外管理組合の通帳と印鑑はそれぞれ異なるものが保管する事。毎月の残高は理事又は監事が確認している事。帳簿の作成、帳票類の保管等責任者をはっきりさせておき、次の引き渡しに際し十分な引き継ぎが出来る事が、間違いを防ぐために欠かせません